食育用語辞典 フード・マイレージ
農産物が生産者から消費者に届くまでの距離のことをいいます。
海外の大規模生産者は、いいます「農産物が豊富にとれるところではその価値はありません。価値のないものを生産している者は報われないのです。」
海外では農産物を換金するために数百キロの距離を港まで運び、さらに海の向こうや地球の裏側まで輸送しなければならないのです。
日本においては「地産地消」「地域自給」のシステムを作れば、フードマイルは限りなく零に近くになります。
日本は、全国いたるところに、都市と農村を結ぶ道路沿いに民家や店舗が数珠つなぎに軒を並べ、町村の境界すら判然としない状況です。山を崩して団地住宅がどんどん農村地にもおしよせています。
この世界でもまれにみる環境を活かせないか。生産地のそばに住むたくさんの消費者と、その土地の農業生産とをつなぐことができないか?「地産地消」「地域自給」が脚光をあびる理由があります。
これこそが、農業の唯一の生き残りの道であり、消費者にとって環境と健康を守り、破壊のサイクルから抜け出す最善の道です。